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Wallace Monument  ウォレス・モニュメント
               2010年5月29日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

Wallace Monument

次なる訪問地はスターリング(Stirling)だ。ここは05年の旅では行程上パスした街だが、今回は何としても訪れたい場所が2つ。ウォレス・モニュメントとスターリング城だ。
ウォレス・モニュメントに到着したのは16時15分、17時までオープンだから余裕の到着と思いきや、受付の女性は「今日は終わりました」とつれない返事だ。 「どうして?」と食い下がってみるが「ラストアドミッションは4時15分よ。明日またいらっしゃい」だ。たった2分のことじゃないか、開始時間にはルーズなのに、 終了時間はきっちりしているのがイギリス流だ。などと毒づいてみても状況に変わりがあるわけでもない。憤懣やる方ないが、致し方ない。もう一つの目的地に向かおう。 しかし、このモニュメントの美しい姿を間近に見てしまうと、何とかスケジュールを工夫して再訪したいという気持ちになる。

               2010年6月1日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

29日にタッチの差で入場できなかったウォレス・モニュメントにどうしても登りたくて、今朝の一番に組み込んだでやってきた。先客が2組並んでいた。 直ぐ後に高校生らしき団体がコーチで到着した。騒がしいこと。
前の2組に続き入場し、Abbey Craigという丘を登る。前の2組を追い抜き、一番乗りを目指していたが、後ろからやってきた高校生にどんどん追い抜かれてしまった。 「やれ口惜しや」と息を切らして辿り着いてみると、高校生は全員集合の後、レクチャーか何かがあるようで外で並んで待っている。「しめしめ今の内に」と一番乗りを果たす。
このモニュメントは、この旅日記でも既にしばしば登場のウイリアムス・ウォレス(William Wallace)を称えて1869年に建てられたもので、 3万トン以上の石が使われたといい、国民的英雄にふさわしい重厚なタワーだ。 ウォレスは1297年のスターリング・ブリッジの戦い(The Battle of Stirling Bridge)でKing Edward I of Englandを破りスコットランドの独立を勝ち得、国民的英雄となったのだ。

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狭い螺旋階段で246段を一気に登ると屋上に出る。写真では霧に霞んでいるが、肉眼には素晴らしいパノラマだ。モニュメントの高さは220フィート(67m)だが、 丘の上に建っているので素晴らしい見晴らしだ。スターリング城もかすかに霞んで見える(写真下左2枚)。眼下を大きく蛇行して流れる川はフォース川 (River Forth)だ(写真下左)。見事な蛇行ぶりに彼岸花の巾着田を思い出す。晴れていればさぞかし遠くまで見張らせるだろうが、致し方なし。
見上げるとクラウン尖塔が華麗にして荘重だ(写真上中、下右から2枚目)。気持ちは興奮しているが、時間が経つと霧まじりの冷たい風は堪える。 次のお客さんが来たところで降りることにする。

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屋上が5階に当たり、途中の2、3、4階には色々な展示がある。3階部分が英雄の部屋(Hall of the Heroes)といい、ウォレス以外のスコットランドの著名人16名の大理石の胸像が展示してある。 当然のことKing Robert the Bruce(写真下左)とSir Walter Scott(写真下左から2枚目)の胸像はステンドグラスの下に鎮座している。スコットランド3大英雄が揃った。 他に何をした人か分かるのは、電力を表す単位の”ワット”でお馴染みのJames Watt(写真下中)だけなのは勉強不足と反省(猿でも出来る)。
他の13人は、Sir David Brewster、George Buchanan、Robert Burns、Thomas Carlyle、Thomas Chalmers、William Ewart Gladstone、John Knox、David Livingstone、 Hugh Miller、William Murdock、Allan Ramsay、Adam Smith、Robert Tannahillだ。他にお客さんがいないので全てを写真に収めたが、ここでは割愛する。 ご興味があれば"Places to Visit in Scotlandへ。
さて、肝心なウォレスは何処にと外に出てタワーを見上げると、タワーの角っこで剣を降り上げているのがウォレスのブロンズ像だ。 そんな角っこに登らなくてもと思うが、勝利したStirling Bridgeを見下ろし、今尚イングランドに立ち向かっている姿にも見えるし、あるいは、 スターリング城のKing Robert the Bruce像へ勝ち鬨を伝えているのかもしれない。いずれにしても、スコットランド人を喜ばせるのだろう。

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Information
 Address  Abbey Craig, Hillfoots Road, Causewayhead, Stirling FK9 5LF
 Telephone  01786 472140
 Web Site  Wallace Monument

詳細はWeb Siteなどでご確認ください。

旅行記もご覧ください。

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